Steam訴訟で何が?利用規約変更と巨額訴訟の行方?Steamの法的問題:利用規約変更、イギリスでの巨額訴訟、反トラスト訴訟の行方
Valveが利用規約を変更!紛争解決方法を裁判所での訴訟へとシフト。背景には、Steamの独占的地位を巡る法的問題が。イギリスでは約1300億円の損害賠償請求訴訟が進行中。Steamの手数料体系や価格協定が争点に。一方、アメリカでは集団訴訟が認定され、Valveの今後の対応に注目が集まる!
💡 ValveがSteamの利用規約を変更し、集団訴訟権放棄条項を削除し、裁判所での紛争解決に移行しました。
💡 イギリスでValveは、Steamの料金体系を巡り、約1300億円の損害賠償を求められる訴訟を起こされました。
💡 Wolfire GamesとDark Catt StudiosによるSteamに対する反トラスト訴訟が集団訴訟として認定されました。
今回は、Steamを巡る様々な法的問題について解説していきます。
利用規約の変更から、イギリスでの巨額訴訟、そして反トラスト訴訟の進展まで、詳しく見ていきましょう。
利用規約の大幅な変更
Valveの利用規約変更、何が変わった?
集団訴訟権の放棄が削除され、裁判へ。
まず、Steamの利用規約変更についてです。
Valveは、利用規約を改定し、法的コストの増大に対処するため、紛争解決方法を見直しました。
公開日:2024/09/28
✅ ValveはSteamの利用規約を改定し、集団訴訟権の放棄などを削除し、裁判での紛争解決を求める内容に変更しました。
✅ この変更の背景には、近年企業が「Arbitration Overload」と呼ばれる大量仲裁申し立ての標的となる事態があり、Valveもその被害を受けていたことが挙げられます。
✅ Valveは、この変更により、法的コストの増大や「仲裁DDoS攻撃」と呼ばれる状況に対処し、法的トラブルを軽減することを目指していると考えられます。
さらに読む ⇒AUTOMATON | オートマトンは日本・海外のゲーム情報サイト。ニュースやレビューを発信中出典/画像元: https://automaton-media.com/articles/newsjp/steam-changed-tos-20240928-312581/Valveによる利用規約の変更は、法的争いを減らすための現実的な対応策だと考えられますね。
特に、仲裁DDoS攻撃のような状況に対処しようとしているのは、企業として当然の措置でしょう。
Valveの利用規約変更は、紛争解決に関する条項に焦点を当てています。
具体的には、ユーザーが集団訴訟権を放棄する条項を削除し、紛争解決を仲裁ではなく裁判所で行うことに合意するように変更しました。
また、集団訴訟への参加権に関する条項や、費用・手数料に関する条項も削除されています。
この変更は、Valveが直面している法的な問題に対する直接的な対応策と言えます。
なるほど、集団訴訟を避けるために裁判所での解決に移行するのは、企業のリスク管理として理解できますね。ただ、ユーザーにとっては、不利になる可能性も否定できません。
イギリスでの巨額訴訟
Valveはなぜ約1300億円の損害賠償を請求されているの?
Steamの支配的地位乱用、不当な価格設定。
次に、イギリスでの巨額訴訟についてです。
Valveは、イギリスでPCゲーマーから不当な料金を請求したとして、約1300億円の訴訟を起こされています。
✅ Steamを運営するValveが、イギリスで1400万人のPCゲーマーに対して不当な料金を請求したとして、約1300億円の訴訟を起こされた。
✅ 訴訟では、Valveがパブリッシャーに価格協定を結ばせ、Steam以外のプラットフォームでの安価な販売を制限していること、最大30%の手数料を課していることなどが、消費者の不利益に繋がっていると指摘されている。
✅ 過去のソニーのPlayStation Store訴訟との類似性が指摘されており、Valveがイギリスの競争法に違反していると主張されているが、アメリカでは同様の訴訟が棄却されている。
さらに読む ⇒GIGAZINE(ギガジン)出典/画像元: https://gigazine.net/news/20240613-valve-uk-lawsuit/これは、かなり大きな訴訟ですね!Steamの手数料や、他プラットフォームでの販売制限などが争点になっているようです。
ソニーのPlayStation Store訴訟と似たような点があるというのも気になります。
Valveは、イギリスでも法的問題に直面しています。
子どものデジタル権利活動家ヴィッキー・ショットボルト氏が、Valveに対し、PCゲーム市場での支配的地位乱用を理由に、約1300億円(6億5600万ポンド)の損害賠償を求めています。
この訴訟は、Steamがパブリッシャーとの価格協定や高額な手数料体系(最大30%)を通じて、消費者に不当な価格を請求したと主張しています。
原告は、Valveが他プラットフォームでの低価格販売を制限し、消費者の選択肢を阻害したと訴えています。
えー、1300億円ってすごい!Steamって、そんなにボッタクリしてるの?まじありえないんだけどー!早く結果知りたいし、炎上案件だね、これ。
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Steamを巡る訴訟が白熱!価格拘束、手数料、アドオン制限が争点。米国では集団訴訟も認定され、消費者の損害賠償に注目が集まる。