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平安貴族も夢見たかき氷?『枕草子』と甘味処が語る、夏の涼を求めて?清少納言が見たかき氷の世界:甘葛シロップと宮廷文化

平安貴族が愛したかき氷、その優雅な姿を『枕草子』が描く。清少納言が「あてなるもの」と称したかき氷は、貴重な氷と甘葛(あまづら)で彩られた夏の贅沢。宮廷文化と藤原定子の物語、そして四季折々の情景を通じて、かき氷のルーツを探る。現代のかき氷とは異なる、雅やかな世界へタイムトリップ!

平安貴族も夢見たかき氷?『枕草子』と甘味処が語る、夏の涼を求めて?清少納言が見たかき氷の世界:甘葛シロップと宮廷文化

📘 この記事で分かる事!

💡 平安時代のかき氷は、削った氷に甘味料をかけたもので、貴族の贅沢品だった。

💡 『枕草子』には、かき氷を「あてなるもの(上品なもの)」と評する記述がある。

💡 現代では再現版の甘葛シロップが登場し、かき氷を通して歴史文化に触れる機会が増えた。

それでは、時代を超えて愛されるかき氷の世界へご案内しましょう。

まずは、その始まりについてご紹介します。

平安貴族の夏の贅沢:かき氷の始まり

平安貴族が愛した夏の風物詩といえば?

あまずらのかき氷

夏に涼を求めた貴族たちがどのようなかき氷を食べていたのか、興味深いですね。

奈良で古代の甘味料「甘葛煎」の味覚を再現、枕草子に登場する最古のかき氷の味とは?関西芸能デイリースポーツ
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✅ 平安時代の書物『枕草子』に登場する「削り氷」に使われた甘味料「甘葛」のシロップを再現するため、奈良女子大学などのプロジェクトチームが開発に成功。

✅ 甘葛煎は、ナツヅタの樹液を煮詰めたもので、砂糖がない時代に貴重な甘味料として珍重された。今回のシロップは、柿タンニンを使って、甘葛煎の「甘さがスッと消える」特徴を再現。

✅ 再現された甘葛シロップは、イベント等での提供が検討されており、今後は古代をテーマにしたカフェや歴史文化イベントでの展開も期待されている。

さらに読む ⇒デイリースポーツ出典/画像元: https://www.daily.co.jp/leisure/kansai/2023/08/27/0016747001.shtml

甘葛シロップの再現は素晴らしいですね。

柿タンニンで甘さを表現するとは、技術の粋を感じます。

イベントでの提供や、カフェでの展開も楽しみです。

平安時代、夏の暑さをしのぐための涼を求めて、貴族たちは特別な方法で氷を楽しんでいました。

その様子を、清少納言は『枕草子』の中で「あてなるもの(上品なもの)」として描写しています。

彼女が上品だと評したかき氷は、削った氷に甘味料をかけたものでした

当時、砂糖は貴重だったため、ツタの樹液を煮詰めて作った「あまずら」が甘味料として用いられていたのです。

このかき氷は、新しい金属のお椀に盛られ、見た目にも涼やかさを演出していたようです。

甘味料の再現プロジェクト、面白いですね! 昔の人がどんなものを食べていたのか知るのも、食文化の探求として興味深いです。

氷室と貴族社会:限られた人々の夏の楽しみ

かき氷ブームの背景は?貴重だった理由は?

技術と社会構造、天然氷の希少性。

当時のかき氷が、現代とは異なる価値を持っていたことがよくわかります。

清少納言も食べていた!?夏の風物詩「かき氷」は平安時代は貴族たちの特権だった
清少納言も食べていた!?夏の風物詩「かき氷」は平安時代は貴族たちの特権だった

✅ かき氷は現代でも人気があり、有名店では長時間待つほどのブームになっている。

✅ 平安時代にもかき氷は存在し、清少納言の「枕草子」にも登場するが、当時は非常に貴重なもので、高貴な人々の食べ物だった。

✅ 現代のかき氷とは異なり、平安時代のかき氷は氷そのものの希少性から高貴なものとされていた。

さらに読む ⇒日本文化と今をつなぐウェブマガジン出典/画像元: https://mag.japaaan.com/archives/77289

氷の保存技術や、それを楽しむ階級の限定性など、当時の社会構造が垣間見えますね。

清少納言の美的感覚も興味深いです。

かき氷が提供される背景には、当時の技術と社会構造がありました。

冷蔵庫のない時代、冬に作られた天然氷は「氷室」と呼ばれる特別な場所で保存され、夏になると宮廷へと運ばれていました。

しかし、氷は非常に貴重なものであり、一般庶民が口にすることは叶いませんでした。

清少納言は、かき氷を単なる「美味しいもの」としてではなく、「美しいもの」として捉え、視覚的な要素を重視していたことが伺えます。

平安時代のかき氷、超エモい! 当時のSNSがあったら、絶対バズるやつ! 氷室とか、響きがもうオシャレ。

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清少納言が描く、華やかな平安宮廷。没落する定子と『枕草子』の美。かき氷も登場!今と違う文化を、ユーモラスな筆致で活写。彼女の感性が光る。